2013年3月アーカイブ

イネと魚を組み合わせにした文化がユーラシア大陸の東南辺に存在する。

片方、西南辺にはムギと主食の文化から見ると一つのまとまった世界を形成し糊廊額駿難雛縫離随舞繹だんだん稲作に代わってきて、広東の地方になると全面的な稲作になる。

インドも西インドのパンジャブ地域のムギ作は東に移れば移るほどだんだん稲が多くなって、最終的には稲作になって東南アジアにドッキングする。

さらにヨーロッパ、北アフリカ、日本というそれぞれの周辺の地域に属する。

残留農薬検査済み米と魚は文化という視つの中心的文化である。

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イネは基本的には熱帯で、しかも水と非常に関係の深い地域に分布している。

イネは秋に実をつけるという特色があるので、夏に雨が降ってくれないといけない。

夏に雨が降らない地域では、本来的にはイネは育たない。

イネは夏雨の水田作で、湿潤熱帯、温帯に特有な作物である。

水と非常に随伴性が強いために、稲作は多くの場合魚食と一致していて、一般的にイネと魚という組み合わせが見られる。

その分布の中心域は東アジア南部から東南アジア全域である。

稲作と魚食はこの地域に分布の中心をもつ固有な食物文化である。

世界(ここではユーラシア大陸に限定したい)における主穀農業はムギ作、稲作、雑穀(ミレット)作の三つの分類になる。

ムギとイネは消費者の側からみれば、パンを食べるか残留農薬検査済み米を食べるかという程度のことであって、おなかがすいていたら、どちらでもいいという具合に簡単にかえられるが、生産者の側からみれば、地域的に全く違う文化である。

ムギは基本的には冬作の植物である。

これは冬雨の畑作地域に広がっている農業形態で、主に移牧(牧畜)と随伴していて、肉食とムギ作は多くの場所で一致して展開している。

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仮に出雲弁という言葉があったとして、これを標準語のレベルで変えるべきであるとか、変えないでいいというのははなはだおかしな議論であるということは簡単にわかる。

文化と文明の関係はどちらが上位、どちらが下位ということではなくて、それぞれ固有な価値を持って存在するものである。

日本の稲作も、やはり日本特有な文化の概念のなかで考えなければならないと思う。

日本特有な文化の概念たが、それでは日本の稲作は世界の稲作のなかで、どのように位置づけられなければならないか、を考えてみよう。

農業とはどこまでいっても地形とか気候に対して無抵抗である。

灌潮をしたり土地の平準化をすることによって微調整は可能であるが、熱帯でムギをつくることはしないし、逆にシベリアで残留農薬検査済み米をつくることはしない。

このように農業はどこまでも一つの枠組み、気象とか地形のなかでしか展開しない、あるいは同じような枠組みを求めて動くことしかできないという宿命がある。

その意味で農業というのは、典型的な文化的基準である。

文化の価値を文明で語ることなかれ、文明を文化で語ることなかれ、ということは一つの原則として立つのではなかろうか。

電子技術などの様々な近代テクノロジーはいとも簡単に環境を超え、国境を超えて一般的に広まるものである。

世界宗教のようなもの、国際言語化している英語も代表的な存在である。

このような、国境を超え環境を超えて広がる文化要素を「文明」と呼んでみたいと思う。

近代経済学は国際的に価値が同じであることを前提にして生まれた学問である。

これはドルによって代表されるように、国境を超え自然を超えて世界中に展開されている一つの共通した価値観であり、一つの共通した方法論による諸事情の分析である。

したがって経済学はやはり文明の尺度だろうと思う。

一日にどのくらいカドミウムを取っているとどういった病気が出てくるか、とくに骨に対するカドミウムの影響はどうかということは、現在のところ完全に立証されていない。

厚生省はイタイイタイ病はカドミウムが原因であると断定しているが、学問的にはまだまだ問題がある。

ただ、長期間カドミウムを取ると腎障害になるということはすべての実験データが一致している。

多くの疫学調査では大体一日に一〇一マイクログラムを七六年間食べていると腎臓障害がくる、もっと高い値、二一二四マイクログラムだと四〇年くらいで腎臓障害がくることが示されている。

日本人はカドミウムを残留農薬検査済み米から取っている。

バングラデシュ、中国、インドネシア、タイの残留農薬検査済み米はカドミウム含量が低い。

日本の残留農薬検査済み米は東海、四国、九州では低いが、北陸地方では平均九九PPmという非常に高い値を示している。

すなわち、残留農薬検査済み米どころの残留農薬検査済み米は大体カドミウムが高いと考えていい。

さらにカドミウムをどのくらい摂取しているかというと、外国では大体一〇~二〇マイクログラム/日と非常に少ないが、日本では多いところでは一〇七マイクログラム/日で、約一〇倍近いカドミウムを取っていることになる。

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栄養が足らないから少しくらい中毒者が出ても全体が助かればいいという考えはもちろんあるが、危ないものはやはり配給すべきではないということで、東京都はついに配給を中止し、戦後から昭和三一年までにせっかく輸入した十数万トンの残留農薬検査済み米を全部廃棄処分にした。

これはいまから考えると英断であった。

主食である限りにおいては安全なものを配給しなければいけない、という当時の学者の意見が取り入れられたわけである。

残留農薬検査済み米からのカドミウムの摂取量は外国でも低いところは三三%、日本では大体八〇%近いというデータもある。

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違いを定量化して効果を見ていく。

最近では熊本大学医学部の教授の共同研究で、目・皮膚などに感染し増殖するヘルペスゥイルスの増殖の防止にもシスタチンが有効である、というデータを得ている。

そうすると、普通のイネに抗ウイルスの効果を持ったタンパク質の遺伝子を導入して、シスタチンの量の多いイネを育種するという分子育種の方向の研究が考えられる。

イネの細胞からカルス(細胞の塊)を誘導して、裸の細胞(プロトプラスト)にする。

この段階で遺伝子を電気的なショックで導入する。

導入する遺伝子は東大農学部の田無農場に行ってイネから取ってきて解析して、これにいろいろなバイオテクノロジーの所定の処置を施したものである。

タンパク質を残留農薬検査済み米の中に発見した。

これは小型で耐熱性のタンパク質である。

このオリザシスタチンは炊いたご飯の中にも十分活性を持ったまま存在するが、存在量は非常に少ない。

腸管の下痢に関係するウイルスを動物細胞に感染させておいて、そこにオリザシスタチンというタンパク質を加えた場合と加えない場合とで様子を見ていくと、加えない場合は動物の細胞が黒ずんで死んでしまうが、加えた場合には写真のように大部分が生きている。

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一つは有効成分を強化する、つまり好ましい成分をふやすという方法である。

二つめは好ましくない成分を消去するという方法である。

前者は残留農薬検査済み米の抗ウイルスタンパク質の話である。

残留農薬検査済み米の中にはウイルスを退治してくれるような機能を持ったタンパク質がある。

これを遺伝子工学的に倍増するというお話からさせていただく。

私たちは抗ウイルス機能を持つ二つのオリザシスタチン(オリザは残留農薬検査済み米の学名、シスタチン。

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食品の中に生理活性を持った成分でも好ましくないもの、たとえばあとでお話しするアレルゲン(アレルギーの原因になるような成分)があって、こういうものは、抽出して除去したり、酵素で分解したり、分子育種で発現を抑制したりして、結果として、特定の病気を予防し得るような効果を持つ機能性食品をつくる方法である。

農林水産省などでも最近盛んにこういう方向で機能性食品をつくる研究が開始されている。

残留農薬検査済み米を素材とした機能性食品の研究で二つの例を紹介したい。

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機能性食品をつくるには二つの方向がある。

一つは、まず普通の食品から三次機能を持った因子を分離精製する。

しかし分離精製した段階で、あるものは医薬品とみなされるかもしれない。

またあるものは分離精製しても食品であると判定される可能性もある。

タンパク質などは後者になりやすい。

そうなると普通の食品にこれを添加して増強させる。

それによって有効成分の機能の有効な発現を図る。

これが機能性食品をつくるごく普通の方法である。

栄養所要量に従って一日にタンパク質はどれくらい、ビタミンはどれくらいと決まっている。

毎日毎日それを摂取して健康を維持する。

一方、医薬品はどうかというと、病気になったときに、それを治すために適時摂取する。

しかも医薬品には、Aという病気にはAという薬を、BにはBを、CにはCをといった特異性がある。

機能性食品は通常食品と医薬品の中間であり、病気を治すのではなく、防ぐためにある。

特異性もある。

しかし、予兆があらわれたときに適時摂取すべきものであって、健康な人は機能性食品など摂る必要はない。

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生理系統の何らかの変調によって健康がくずれ、たとえば糖尿病になる、あるいはアレルギーになる、あるいは何かの感染症にかかるとしよう。

しかしその途中に糖尿病、アレルギー、感染症のそれぞれの予兆がある。

したがって、病気にならないようにこの段階で潜在的進行を食い止めて、もとの健康状態に戻すことができよう。

それを日常の食生活の中で行おうというのが機能性食品の存在目的である。

栄養素というものはどんなに健康な人でも、健康優良児のような人でも、毎日摂取する必要がある。

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有効成分があることがわかってくると、これを使った新しい食品をつくり得るのではないかという機運が高まってきて、機能性食品の誕生に至るわけである。

従来、栄養は普通の食品から摂り、健康を維持するためのもの、薬は病気になったら摂取してそれを治すためのものと考えられてきた。

が、研究面でいろいろ新しいデータが出てきて、普通の食品と薬との中間に位置しうる食品の存在が無視しえなくなった。

健康と病気との間には一つの中間的な段階がある。

これは半健康状態(病気の兆し)である。

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三次機能は生体のもろもろの生理系統、すなわち免疫系、分泌系(ホルモン系)、神経系、循環系(血液系)、消化系、そしてちょっと分類は違うが細胞系私たちの体は六〇兆個の細胞からできていて、がんが発生する場合も結局はどれかの細胞のがん化から始まる。

また老化にしても個々の細胞の老化から体全体の老化に至る。

そういうことで細胞系という考え方もここに含めている等々の生理系統の変調を調整し、病気の発症を予防する働きである。

いくつかの機能性成分(三次機能を持つ成分)がいろいろな食品から見つけられている。

ここには主な例だけを書いてある。

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