2013年10月アーカイブ

同じ赤色でも2号は熱に弱く、3号は耐熱性があり、40号や104号は耐塩性に優れているので、用途で使い分ける。

アレルギーの黄色と発ガン性の赤色とタール系色素の「タール」の由来は、石炭を乾留(高温で加熱)したときにできるタールを原料に合成していたからで、現在は石油を原料としています。

赤色2号は、アメリカでは動物実験で発ガン性を認め、1976年に許可が削除されています。

また、赤色104号、105号、106号は国連食糧農業機関(FAO)と国際保健機関(WHO)、EU、アメリカの食品医薬品局(FDA)ともに認可していません。

黄色の4号、5号はアスピリン性ぜん息患者にアレルギー反応を起こすことから、日本でも医薬品のカプセルや錠剤の着色からはずす動きがあります。

スウェーデン、ノルウェー、フィンランドでは子供のお菓子への使用制限を検討しています。

とくにノルウェーは「食べ物を色素で染める必要はない」という理念が徹底しています。

駄菓子屋さんのあめ玉では赤色は赤色2号や赤色3号、黄色は黄色4号、オレンジ色は黄色4号と黄色5号、紫色は赤色3号と青色1号、茶色は赤色3号、赤色2号、黄色4号、黄色5号、青色1号などが使用されています。

一方コンビニのあめでは、紫色は赤ビートとクチナシ、黄色はクチナシ、赤色は紅などです。

魚介乾燥品やお菓子ではカラメル色素です。

コチニール、クチナシ、カラメルなどの天然添加物は、天然といえど一概に安全だとはいえません。

妙なあと味の悪さも気にかかります。

夕一ル系食用色素は危険だとききましたが。

色いろいろ...カラー食品は花盛り。

コンビニのお菓子棚の様変わりをご存じですか。

あめ玉2個におまけのキャラクターがついて100円。

おつまみ用のくん製イカなど魚介乾燥品20円。

開けるまで表示の読めないあめ玉50円。

ビタミン含有のキャンデー。

などなど駄菓子屋さんと見間違うほどです。

これらコンビニのお菓子の特徴は、駄菓子屋とは違ってタール系色素が天然系に代わっていることです。

食品の保存料にはどんなものがありますか。

保存料は、食品を長く貯蔵したり遠隔地への輸送途中で、腐ったり変質しないように添加される食品添加物です。

最近のように加工食品全盛時代には使用の頻度が高い添加物で、使用量も増えています。

現在使用が許可されている保存料は、化学的合成品13品目のほかに天然系の添加物があります。

ただし、保存料の役割は殺菌ではなく食品中のカビや細菌など微生物の繁殖を抑える(静菌作用)のが目的ですから、新鮮な原料、衛生管理の行き届いた工場でつくられたものを早めに食べるのであれば使わなくてもすむものです。

最近では、コンビニなどでの販売のために安易な使われ方がされています。

安価な市販のハム・ソーセージやタラコには、硝酸塩、亜硝酸ナトリウム以外にも10数種類もの添加物が使われている例があります。

保存料ソルビン酸、結着剤ポリリン酸、着色料、化学調味料などです。

安くするために、原料には牛、豚以外の雑多な畜肉が使われ、ばらばらな部位の肉をくっつけるためにポリリン酸が使われます。

ポリリン酸は、保水の目的も兼ねています。

肉にたっぷりと水分を含ませ重量をごまかす悪質なケースもあり油断できません。

ハム・ソーセージはギフト用に利用されます。

安心を贈るなら添加物が少ないものを選びたいものです。

56年、ジメチルニトロソアミンの発ガン性が報告されて以来、ニトロソ化合物の実験でラットやイヌに胃ガンが発生すると発表されました。

亜硝酸ナトリウムが使われたハム・ソーセージ類や赤色のタラコには、このニトロソ化合物が含まれるおそれがあります。

おかしいことですが、ハムやソーセージにJASマークを表示するためには、硝酸塩や亜硝酸ナトリウムを使わなければなりません。

生協のプライベート・ブランドでは亜硝酸ナトリウム無添加であるためJASマークは表示できません。

ボツリヌス菌対策のためとはいえ、発色剤の使用を奨励するようなJAS表示は困りものです。

ハム・ソーセージなど肉の加工工場では、大型の注射器様の器具を使って発色剤を肉の塊に注入します。

原料肉が加熱されてもあざやかなピンク色を保つために使われるのです。

日本では発色剤として区分されていますが、ボツリヌス菌など食中毒菌の増殖を抑える効果もあります。

発色剤の中で、亜硝酸ナトリウムは直接の発ガン性物質ではありませんが、食肉中に含まれるアミンと反応してジメチルニトロソアミンなど「ニトロソ化合物」に変化することがわかっています。

この化合物が発ガン物質です。

いまだに、消費者にとって好ましくない使用のされ方があります。

たとえば、過度に美しさが強調されたり、粗悪な食材を食品添加物の助けでそれらしく装ったり、本来行われるべき衛生的な製造、加工手法を簡略にしたりなど、時として悪質なケースがみられます。

企業が食品を製造、加工する際に添加物を使用するのは、第一義的には経済的な理由です。

激しい販売競争のなかで、安価で、おいしく、安全で、使い勝手のよい、競争力のある商品をつくり出すためにほかなりません。

消費者は、それら商品としての食品を手にすることで、間接的な利益を得ているのは確かなことです。

しかし一方で、化学物質としての添加物を摂取するリスクをおかしているのも事実です。

2001年も奈良県下の保育園で1人の死亡者を出す痛ましい事件がありました。

この菌は大人に感染しても発病するのは3人から4人のうち1人くらいですが、幼い子供たちにはとても危険な菌なのです。

大阪市での感染者からの聞き取り調査では感染者の3分の1くらいが生レバーや生センマイなど非加熱ホルモン料理を食べており、焼き肉の加熱不十分によると思われる例と合わせると半数以上になりました。

とくに毎年8月は感染の多い時期です。

逆にいえば、1年のうちで夏場の間だけでもレバーなどの生食を控え、日頃は肉の焼き加減をレアやミディアムにする人もこの期間だけはウェルダンで食べるようにすれば、それだけで患者数を半分近くにできるかもしれないのです。

自分は我慢できなくても、せめて感受性の高い乳幼児や小学生の子どもには注意を払ってあげてほしいものです。

確かに96年は発生数が多いのですが、ここには堺市の事件と同じ原因食によると思われる感染者(105人)も含まれています。

堺市関連を除いた散発的に発生する感染者の数で比べると、96年以降ほとんど同じくらいの数が毎年繰り返し発生しています。

つまり、私たちのまわりの汚染状況は一向に減少していないということを意味しています。

つまり、集団調理施設や食品メーカーなどに油断があれば、それに乗じて0157はいつでも集団発生を起こすことができるのです。

1996年には堺市をはじめとする学校給食などで大型の集団感染例が多発し、0157というのがこれまでなじみのない菌であったことからマスコミなどでセンセーショナルに取り上げられました。

あの頃は1人だけの患者発生でも報道されていましたから、近年のマスコミのトーンダウンからすると、Ol57は96年だけの一過性のものだったと思われても無理はありませんが、実態はまったく異なります。

たとえば、私たちが調べている大阪市を例にとると感染者発生数となっています。