2015年3月アーカイブ

そして2004年度の目標として、グリーンツーリズム人口一二〇〇万~一四〇〇万人、市民農園の整備一八万区画、三大都市圏の農業粗生産額の全国シェア(市場占有率)六%の維持としている。

そして2001年度の目標として、グリーンツーリズム人口九六〇万~一一〇〇万人、市民農園一四・六万区画、三大都市圏のシェア六%と設定した。

さて、結果はどうなったか。

まず、グリーンツーリズム人口だが、農家民宿の宿泊者数をアンケート調査したところ前年と同水準の九〇〇万~一〇〇〇万人となった。

不況の影響で伸び悩んだようだ。

市民農園は一四.二万区画にとどまった。

都市と農村の交流政策は、食料市場のニーズを察知するため、都市住民の考えを理解するために必要だけでなく、都市住民の農村への到来で経済活性化を図り、さらに農業に対する理解を得るうえで重要である。

農村と農業は都市住民にとって、単に食料の供給源であるばかりでなく、自然と親しむ憩いの場所であり、水資源などの供給地域でもある。

そして農村の住民は都市住民と財政を通じてもつながっている。

都市住民の理解と協力が農政の展開にも重要である。

そこで農水省では都市と農村の交流促進を政策として掲げ、その政策評価の手段としてグリーンツーリズム人口の増大テンポと、市民農園の整備状況、さらに都市及び都市周辺の地域における農業振興をあげている。

残留農薬検査
そして、五ヵ年計画の2004年度には、作付け面積五〇八万ヘクタール
最終目標の2010年度には、同五三二万ヘクタール
生産量は、2004年度一三八七万トン
ニ〇10年度一四九八万トンと設定している。

さて、2001年度の結果はどうであったか。

作付け面積は四七九万ヘクタール、生産量は一三七四万トンであった。

作付け面積、生産量とも、目標を大きく下回っている。

というよりも生産量こそ趨勢値を上回っているものの、作付け面積は趨勢値をも下回っている。

これは明らかに、農水省が過去の統計から想定した趨勢をも上回る要因が加わっているからだろう。

その要因は、農家の高齢化による野菜耕作(野菜は重く、腰に負担のかかる農作業が多く、高齢者には特に負担がかかる)の減少と、輸入攻勢と考えられる。