2015年6月アーカイブ

毒性学の始祖ともいわれるパラケルスス(1493~1541)は、「すべての物質が有害である。有毒でない物質はなく、用量によって毒であるか薬であるかが決まる」という言葉を残している。

500年近くも昔の言葉だが、今も毒性学の専門家にとっての常識として生きている。

「有毒でない物質はない。有毒でない利用法があるだけである」という言葉もある。

使用する量を誤まらず、使用方法を正しくすれば役立つものが、量と使い方を変えると毒になる。

そんな例は、私達の身の回りにも実に多い。

「酒は百薬の長」といわれるのは、毎晩一合程度の晩酌ぐらいの場合を指しているのであって、一升酒を飲むような人には当てはまらない。

残留農薬検査
それだけに生産物の品質には気を使って作っているそうで、「ハチを放す時期は殺虫剤が使えなくなるので、開花前に十日に一度くらいはまいている」そうだ。

また、イチゴの大敵であるウドンコ病や灰色かび病が出たら、被害果は捨てるほかはないそうで、「ハウスの中だから病気のまん延も早いんです。一度出たらそのハウスの収穫はもう駄目だね」

被害を未然に防ぎ、収穫を確保するためには、農薬の散布はかかせないということだ。

「無農薬では、ハウスイチゴは絶対といっていいほどできないよ」

成東の実川さんは、ハウスイチゴを20haと稲を80a作っている。

山辺さんと同様に奥さんと二人で農作業をやっている。

「ハウスイチゴは10年くらい前から始めたが、二人ではこれくらいの規模でちょうどいいところです」。

やはり作業が大変なために、規模も制約されるようだ。

「稲は農協の方でもいろいろ手伝ってくれるので、そんなに手間はかからない。だけどイチゴはそういうわけにはいかない。病気や虫も発生するし、受粉のためにハチの管理までしなければならないからね」

実川さんは、イチゴの品評会で、県知事賞をもらっている。

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