日本のコメ貿易の基本原則は「国家貿易」。
輸入量のほとんどはミニマム・アクセス米と呼ばれるものだが、これは全量政府が買い取り、市場が混乱しないように見定めてから民間に売る。
輸入実務は民間が扱うのだが、いつ、どれくらい買うかは政府が決める。
価格はSBS(売買同時)方式。
つまり輸入業者と卸売業者が連名で買入価格と売渡価格を記入して入札し、その差である輸入差益(国際用語でマークアップという)の大きい順に、政府が認める輸入量を限度として売買の成立を認め、輸入差益は国庫へ納めさせる......という仕組みだ。