2019年3月アーカイブ

河川の護岸工事で、最近になって川岸に土を残した「ほたる工事」や、ブロックの一部に土を詰めた「ほたるブロック」が登場してきた。

河川の水も、以前に比べると汚染が少なくなっているから、人家の少ない静かな場所では、少しずつホタルの光もよみがえるかもしれない。

ホタルの話を中心にしてきたが、細かな事情は異なっていてもトンボもだいたい似たような経過で、都市部から姿を消し、一時期多用されたPCP(ヤゴの餌になる魚が死ぬ)や、残留性の強い殺虫剤BHC(昭和四六年に規制された)などの影響で、郊外でも数が減ったようだ。

この十数年で、地方都市だけでなく、小さな町や村でも下水道の整備が進み、衛生環境が著しく改善された。

そのため、トンボの餌になるハエやカが激減したことも、大きな原因といえるだろう。