2018年3月アーカイブ

同じ成分でも農薬と防疫用では管轄が違うところで、農薬取締法では、農薬の定義を次のように定めている。

「農薬とは、農作物(樹木及び農林産物を含む。以下『農作物等』という)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルスの防除 に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう」

つまり、「殺虫剤」といっても、田んぼや畑の害虫を殺す目的で使う時には農薬の一つだが、家の中のハエやカを殺すのに使うものは、防疫用殺虫剤であって、たとえ同じ成分でも農薬ではない。

こちらの方は、厚生省の管轄となる。

 1987年の夏、北海道にアワヨトウという虫が異常発生したことがある。

昼間は株元や葉の裏にひそんで、夜になると作物を食い荒すことから、"夜盗虫"の字があてられている虫で、第一世代と第四世代は麦や芝、牧草に、第二、第三世代はイネに害を与える。

残留農薬検査