発ガン性試験ができるようになったのは60年代(残留農薬検査)

「発ガン性試験が、民間の研究機関でもある程度ちゃんとできるようになったのは、50年代じゃなく、60年代に入ってからですよ。

つまり、大変残念なことだが、当時は詳しいことを調べる方法がなかった。

関係者がサボっていたのなら問題ですが、わからなかったわけです。

広く使われ始めたのが大体50年前。

それでだいぶあとから、いろいろ問題があるとわかって、使うのをやめて20年近くたっている。

今、農薬の問題を議論する時に、DDTを引き合いに出すというのは、ちょっとおかしいと思います」

しかしそれでは、30年後、50年後に、1990年あたりをふり返って、"よくこんなキケンな農薬を使っていたもんだ"と言われる可能性もあるわけですね。