一般的にそういう国はどういうところにあるかというと、今書きました最貧国のような国が非常に多いわけです。
たとえば、バングラデシュとかネパール。
こういう国では人口の増加率が比較的大きく、経済力が低いわけで、ほかで収入を得ることができませんので、大部分の人たちは農業に依存せざるを得ない。
農業に依存するけれども技術水準が低いから、単位面積当たりの収量を高めていくという努力はそれほどされていない。
そうすると、人口がふえた分だけ食糧を確保するには、外延的に耕地を拡大していかなければいけないということになる。
耕地を拡大していくと、今まで耕地でなかった林野であるとか、そういうところを耕地にしてしまう。