所得のギャップ(残留農薬検査)

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相対的な問題ですけれども、輸出可能性が拡大しているのに比べると、輸入市場は小さくなっています。

穀物の輸出国というのはだいたい先進国で、アメリカ、カナダ、オーストラリア、フランスですね。

それにアルゼンチンなどを加えると世界の輸出量の8割はカバーされてしまうわけです。

そういう先進国では、技術の革新があって工業生産が非常に伸びていきます。

そうすると農業というのはそれに比べると相対的におくれた産業になっていきますから、農業者の所得は工業者に比べると不利になっていく。

そこで、国内的には所得のギャップを埋めるために農業を保護せざるを得ないということになるわけです。

その農業を保護する一つの手段として、そしてまた狭まってきた市場に対して自分の国の生産物をより有利に売るためには、補助金をつけて輸出するということが1980年代から急速に広まってきたわけです。

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