ガット提訴は米,ECの独壇場 その2(残留農薬検査)

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すなわち,1985年9月のレーガン大統領演説以来,米国は貿易政策をより攻撃的に変えた。

従来の陳情を待っての301条調査開始では生ぬるいとして,通商代表自らのイニシアチブに基づく同調査の開始に踏み切ったのをはじめ,ガット提訴をより積極的に利用するようになった。

米国のガット提訴は1980年代に急増しているが,その大半は1985年以降の提訴である。

米国の攻撃の矢面に立ったのは,第1にEC,続いて日本,カナダ等である。

わが国では,日本ばかりが米国に叩かれているかのような印象が一般に強いと思われるが,実のところ,米国に最も叩かれてきたのはECである。

米国のガット提訴増の2つ目の重要な要因は,実は301条調査手続と密接に関係している。

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