都心部に積極出店ーデニーズジャパン その1(残留農薬検査)

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夜九時過ぎ、ひっそりと静まった東京・神田のオフィス街に、こうこうと灯がともるスポットがある。

カップルやビジネスマンで満席の「デニーズ神田小川町店」だ。

週末も隣接のスポーツ用品店街から流れる若者たちが、席が空くのを談しながら待つ。

この都心店の月商は三〇〇〇万円以上、デニーズ全店でも、トップクラスの売上高を誇る。

デニーズジャパンは、商圏人口を三万人以上とする都心部のドミナント(地域占有)出店を進めた。

東京・新宿区の明治通りを中心にした半径五キロ圏内には、実に一四店がひしめく。

デニーズの小原芳春社長は「地価下落で店舗の賃料も安くなった。

大都市に強いデニーズだが、空白地帯は数多い」と、ライバル社のはじき出しにさらなる意欲を見せる。

戦略を一言で表現すれば「定石の経営」だ。

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