大手スーパー低コスト生産を提案 その2(残留農薬検査)

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年間五〇〇億-六〇〇億円に上る青果物売り上げの半分は直接取引で占められる。

そのジャスコは自らの提案に基づき、九五年から産地と組んだ新たな実験をスタートさせた。

現在、長野経済連から年間千数百トンの生食用リンゴを仕入れているが、よりコストを削減できる生産方法を取り入れた商品を生産・販売する試みだ。

九四年から輸送の合理化に取り組んできたが、さらに一歩進めて産地側に踏み込んだ形。

授粉に虫を使うとともに、一個ずつ袋掛けしていた作業を省略、無駄な手間を省こうという内容だ。

「商品化までに五年は必要」という長期プロジェクトだが、コスト削減効果が大きいだけに長野経済連との情報交換にも熱が入る。

同社は各産地とのスポット的な契約を、十年ほど前から定期的な契約に切り替えてきた。

今度は、今回のような生産段階から踏み込んだ企画などを通じて、産地との"同盟"を強化していくという。


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