サービスの合理化と国民生活の向上 その1(残留農薬検査)

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サービスの自由化が日本人の生活の内容の向上につながることを期待したい。

家計費調査によると。

1963年には家計費の70%が物品購入に支出され、30%がサービスの購入に支出された。

その後、サービス購入の比率が年々増加し続け、1983年には43%に達した。

日本人の生活も余裕ができてサービスに支出する割合が増えてきているが、問題はその内容である。

日本と欧米との間を往復して感じるのは、日本ではサービスの質は欧米よりよいことが多いが、その価格が高くて支出高の割合に内容が乏しいことである。

土地の価格が高いという悪条件もあるが、国際競争がなんらかの形で不必要に制限されている場合もあると思われる。

たとえぽ、官庁が競争を制限することを正当化する理由に、「消費者のための安定供給」という題目がある。

当初はその必要があったかもしれないが、時代の変遷を経てその必要が薄れ、その名分のもとに過剰な規制や保護が残り、実際には関係業界のカルテル化、利潤の安定化の役割を果たしている場合が多いようである。

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