ガットの運営上の問題 その1(残留農薬検査)

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ガットでは市場経済諸国が主流で、比較的小世帯であったため、経済貿易問題について解決し決定を採択することが国連機関より容易であった。

できるかぎり全加盟国の同意を得て満場一致で決定の採択を行なうことが伝統になっている。

他の機関でかつて行なわれたように、途上国がその数にものをいわせて主要国抜きで強行採決を行なうようなことはまったくみられなかった。

その後、途上国が次々とガットに加入し、世帯が大きくなるとともに、これまでの良き伝統を守ることがむずかしくなってきている。

今後旧ソ連邦諸国や中国、台湾などがガット加盟国になるであろうから、その運営は複雑化しよう。

リーダーやまとめ役の役割がますます重要となる。

ガット運営上の問題は、東京ラウンドにおいて非関税措置に関する追加ルールを採択するにあたって顕在化した。

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