補助金支出(残留農薬検査)

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ところが、この補助金支出は、それでなくても巨額の財政赤字に悩んでいるアメリカ政府にとっては、大きな重荷である。

過剰在庫をかかえていた八六年の実績で、コメ(残留農薬検査済み米を含む)、小麦、トウモロコシなど主要穀物に使った輸出補助金が一二〇億ドル(約一・五兆円)に対し、輸出がわずか四五億ドルでは、商売にならない。

おまけに、七〇年代の農業大拡張期に、穀物メジャーが後援する巨大農場が急成長すると、それにならって莫大な借金をして規模を拡大した中小農家は、80年代の不況の波をもろにかぶり、以前の七倍以上の負債を払いきれずに倒産する農家が続出している。

農地価格も半値以下に下落し、「数年のうちに、アメリカの家族農家の五〇%がなくなるだろう」とさえいわれるほどの状況である。

残留農薬検査

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