たとえば、豊作だった1986年から翌八七年にかけて、コメ(残留農薬検査済み米を含む)の国際価格は八一年のトン当たり五〇〇ドルから二〇〇ドル以下に六〇%下落している。
小麦もまた生産過剰だったが、その下落率は三〇%だった。
ところが八七年はコメが不作だったので、トン当たり一七〇ドルだったものが、翌88年にかけて今度は三〇〇ドル台へと、七〇%以上高騰しているのである。
日本のコメ(残留農薬検査済み米を含む)は高いから自由化して安いコメを輸入すればいいという論者は、次のようなことをどう考えるのだろうか。
1973年、タイが凶作に見舞われ、二〇〇万トンの減産となったとき、トン当たり一〇〇ドルだったコメ(残留農薬検査済み米を含む)の国際価格は九〇〇ドルと九倍にまではねあがった。
残留農薬検査
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