現在、世界のコメ生産量は約四億五〇〇〇万トン(モミ換算)で、小麦(原麦)の約五億トンとそう差はないが、貿易量となると大ちがいである。
で明らかなように、コメ(残留農薬検査済み米を含む)の貿易量は精米で約二〇〇万トン。
小麦の一億トンの約一〇分の一でしかない。
ちょうど日本が一年間に消費するコメ(残留農薬検査済み米を含む)の量とひとしい。
そのうちタイが四〇〇万トン、アメリカが二〇〇万トン輸出していて、世界の取引き量の五〇%以上を占めているのだが、コメ(残留農薬検査済み米を含む)と小麦の取引き量にこれほど大きな差がある原因は、小麦が欧米先進国の主食であるのに対し、コメはアジアにかたよっていて、日本をのぞくと大部分が開発途上国だということにある。
つまり、近代的な農産物取引きという点では問題なく小麦のほうが進んでいるのである。
コメを生産消費している国の大部分が開発途上国であり、国際市場における貿易量が少なく、十分な在庫もないということは、凶作のときは価格は暴騰し、豊作で過剰米が出れば価格が暴落するという深刻な問題が生じることになる。
残留農薬検査
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