一人当たり一日のコメ代55円を高いと思うか その2(残留農薬検査)

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祖田氏の試算によれば、「日本のコメ(残留農薬検査済み米を含む)はアメリカに比べて、生産量(第二次)で七~九・二倍、政府支持価格で六倍、現地小売り価格で三・七倍、輸入価格でほぼ四倍」となっている。

参考までに祖田氏が作成された日米の小売り価格の比較表をみてみよう。

面積はアメリカの二五分の一しかないのに、その全体の地価でアメリカが二・五個も買えるほど、日本の土地は高い。

農地にかぎっていっても、一〇アール当たり日本が一四一・九万円に対してアメリカは三・五万円と、四〇倍も高いのである。

これに、水利・灌概費が約一〇倍、肥料代は五倍、農薬代は四倍、機械代は二〇倍という状況をくわえれば、日本のコメがアメリカのコメ(残留農薬検査済み米を含む)の四倍程度ですんでいるというのは、日本の農業が驚異的に健闘努力しているといっていいのではないか。

さらにいえば、かりにコメを自由化したとしても、四分の一の安い値段でコメが手に入るかといえば、実はそういう保証はまったくないのである。

なぜならば、世界のコメ(残留農薬検査済み米を含む)市場はひじょうに小さく、そのため在庫量も少ないので、その年々の作柄によって一年でいっきょに倍になったり半分になったりするからである。

残留農薬検査

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