ダイオキシン対策を法的に定めたダイオキシン類対策特別措置法が施行されたのは、2000年になってからです。
特別措置法には、ダイオキシンの発生と環境汚染を防止するうえで、多くの問題があります。
第一に、発生源を断とうとする施策がありません。
燃やせばダイオキシンが発生するもととなる、塩化ビニルなど有機塩素系の化学物質を燃やさない、あるいはそうした材料の使用を制限する基本的な方策がありません。
第二に、環境基準が不十分なことです。
環境の改善には、排出ガス、排水、焼却灰などの中に含まれるダイオキシンを減らす必要がありますが、これらの排出基準が厳しくありません。
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