酪農王国社長の近藤忠一同農協組合長は「初年度の来客数三〇万人、売上高は一〇億円以上を目指す」と意気込んでいる。
同農協の酪農家数は五四戸、牛乳製品の年間売上高は三二億円。
酪農の歴史は百年以上あり、首都圏のスーパーや県内の牛乳販売店などに納入しているが、ここ数年は頭打ち状態が続く。
「丹那牛乳などの知名度はあるが、加工食品を使って小売りに販売を依存するだけのやり方には、いずれ限界がくる」(近藤社長)。
こうした危機感が、初期投資額一二億円、面積一万九〇〇〇平方メートルの"王国建設"に駆り立てた。
メニューは地場農産物を使ったものが中心。
特に地ビール工房は、年間生産量五五〇キロリットルと地ビールでは国内最大級。
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