発想の転換と創造性 その2(残留農薬検査)

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ある人が村に入った。

そうしますと、塀とか、畜舎の壁とか、電信柱とか、あっちこっちに的が描いてある。

やたらとたくさんの的が描いてある。

どれをみても、的の真ん中に一発ずつピストルの弾が当たっているわけです。

これをみた人が、この村にはすごい射撃の名人がいるに違いない。

ぜひ会わせてくれということになった。

そこで村長さんも慌ててしまって、役場の連中がみんなで手分けして村じゅう探したら、一人の鼻たらし小僧、小さな子供が出てきた。

どうもこの子供が撃ったらしい。

「お前がこれを撃ったのか」「そうだよ。僕が撃ったんだよ」。

「これをみると一発も中心から外れていないようだが、どこでこういう射撃の名人芸を習ったのだ」ということを子供に聞いたら、この子供は、「こんな易しいことが大人にわからないのか。それはこうするんだ。それは最初にピストルの弾を撃って、次にそれを中心に的を描いたんだ。だから、みんな真ん中に当たっているだろう」というので大人はがっかりしてしまったという。

他愛のない話です。

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