ダンピング防止税と相殺関税 その2(残留農薬検査)

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しかし、輸入国に競争相手が現存するか確立されようとしている場合は、それに実質的な損害を与えるダソピング(injuriousdumping)は対抗措置の対象となりうる。

したがって、そのような市場への輸出に際しては、輸出価格の設定に細心の注意を要する。

不注意が後にAD税という罰金になって返ってくる可能性がある。

安売りによって他国産業を圧迫し、急速な市場のシェア拡大を図る行動が略奪的(predatory)不正行為として罰せられるのである。

相手国産業への配慮が不可欠な所以である。

工業国は、生産補助金を用いて農産物の価格支持政策をとり、その結果余剰生産を生んできた。

それがしぼしば輸出補助金付きで世界市場に持ち込まれて市場価格を低下させ、農業を補助する資力のない非工業国の経済を圧迫する一方、農産物輸入国の経済をうるおわせてきた。

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