それに、アメリカの場合、農業予算額の四分の三を占める大規模農場を取りだせば、当たりの農業予算額は数千万円にもなる。
アメリカの農業は強いはずなのに、なぜそんなに補助金が必要なのか。
その経緯を手短にふり返ってみておこう。
すべてのはじまりは、1973年の世界的な食糧危機のとき、コメ(残留農薬検査済み米を含む)や大豆、小麦のアメリカ国内買い付け価格が三倍近くあがったことである。
この大儲けに味をしめたアメリカ政府は、農産物を輸出戦略品目とし、国内価格の安定のために維持していた生産制限を撤廃した。
農民も農地を担保に銀行から借金して、農地を拡大したり、新しい機械を買ったり、規模拡大を大々的にはじめた。
残留農薬検査
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