適切な政治・経済政策が大前提 その1(残留農薬検査)

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日本の農業の生産性は低く、とりわけ水田農業の作物は大きな内外価格差を生じている。

しかし、わが国が農業国から工業先進国へと転換していく過程において、たとえば明治初期の殖産興業に際しては、農地からの地租財源や養蚕による繭や絹織物がその発射台になったし、昭和の高度経済成長期には、農村からの若年低賃金労働力や、工場の地方分散による低廉な農地の転用や兼業労働力が、その発射台になったのは明白である。

先進工業立国としての日本は、現在の農業の実態を踏み台にして存在しているのであり、鉱工業サイドだけの努力の成果ではないということである。

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